
江戸時代、宝物を保管していた
「重要文化財 神庫」
当館の収蔵する資料は、
- 江戸時代より、久能山東照宮に伝来する神宝類
- 維新後、徳川宗家や旧幕臣などによって奉納されたもの
- 当館設立後、収集したもの
の美術・工芸品約500件2000余点から構成されます。
その特色は、徳川家康公の日常手沢品(愛用の品)がまとまり、徳川歴代将軍の武器武具を完備している点にあります。
久能山東照宮博物館では、これら資料を 「徳川家康公の手沢品」「刀剣」「甲冑」「染織品」 「調度・装身具」「絵画」「書蹟・古文書」「その他」 の8分類に大別し、日夜保存管理を行っております。
優品紹介
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分類の説明
徳川家康公の手沢品
徳川家康公が駿府での生活で用いた愛用の品々を「徳川家康公の手沢品」としてまとめています。まとまって現存することにより、歴史資料としての重要性は極めて高く、「徳川家康関係資料」として重要文化財に指定されています。
刀剣
徳川家康公の指料である「太刀 無銘光世」の他、歴代将軍を中心とした久能山東照宮に奉納された刀剣を約40口収蔵しています。
甲冑
甲冑は総計63領を数え、徳川家康公の甲冑として有名な歯朶具足を始め、初代将軍徳川家康公から十五代将軍徳川慶喜公まで歴代将軍の甲冑をもれなく収蔵しています。
染織品
久能山東照宮に納められた御神服類、また維新後甲冑とともに納められた軍陣にて用いられる衣類をその内容とします。
調度・装身具
装身具には軍陣で用いられる陣笠・烏帽子など、調度は弓矢や軍配、馬標などを分類し保管しています。特に徳川家康公の馬標である「金扇馬標」は有名です。
絵画
徳川家康公の神像である「東照大権現像」のほか、多数の歴代将軍の遺作を収蔵しています。
書跡 古文書
書跡には徳川将軍の書、また徳川ゆかりの女性の書や、幕末維新に活躍した大名・幕臣の書があり、それぞれ個性豊かな筆蹟をみせます。
古文書には久能山東照宮関係や歴代将軍の自筆書状、桃山期から江戸初期にかけての文書を中心に収蔵しています。
その他
徳川慶喜公在静時愛用された品々を中心に分類しています。
維新後、静岡謹慎中の慶喜公が、没頭した趣味に用いたと考えられる「カメラ」や「釣道具」のほか15件の博物館資料を収蔵しています。