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平成29年 5月10日

徳川家康公所用「重要文化財 香木 伽羅(きゃら)」・「重要文化財 鷺蒔絵香具箱 内小箱」特別展示のお知らせ

このたび久能山東照宮博物館におきましては、刀剣の特別展示につづいて「香(こう)」に関する資料を特別展示いたします。

徳川家康公所用「重要文化財 香木 伽羅(きゃら)」

伽羅は、香木の沈香(じんこう)のうち最上のものをいいます。桃山時代、茶道とともに香道も盛んとなりましたが、家康公は特に香木の収集に執心していました。特に香木の王者といわれる伽羅に対する愛着にはなみなみならぬものがあったそうで、安南(アンナン)・占城(チャンパ)・柬埔寨(カンボジア)・暹羅(シャム)といった東南アジア諸国の国主に親書を送り、極上の香木の贈与を願ったほどです。

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徳川家康公所用「重要文化財 鷺蒔絵香具箱 内小箱」

家康公は南国の香木の入手に執心し、自ら練香(ねりこう)の調合も行いましたが、その香具を入れた手箱です。梨子地に様々な姿の鷺を銀金貝で施した渋いながらも豪華な蒔絵箱です。

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家康公は健康への意識が高く、自身で薬草を育て薬を調合していたことはよく知られています。香についても健康法の一環として、伽羅の香りがもたらすリラックス効果、癒しによる健康維持を目的とするものであったのでしょう。

久能山東照宮ご参拝の折にはぜひ博物館にもお立ち寄りいただき、家康公の香道具をご覧いただきますようご案内申し上げます。

※香道具の展示は5月10日から5月31日までです。

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