お知らせ
令和癸卯歳を迎えて
新年明けましておめでとうございます。
令和五年の新春を迎え謹んで聖寿の萬歳、皇室の弥栄と併せて崇敬者各位のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。
昨年の4月1日付をもちまして、神社本庁より久能山東照宮の宮司を拝命致しました。
素より浅学非才の身にて責任の重さを痛感しておりますが、この上は至誠を尽くしてご神徳の宣揚とご社頭の隆昌のため一意専心研鑽に励み、神明奉仕に精励する所存でございます。
前任の落合偉洲名誉宮司におかれましては、宮司就任以来、50年に一度の「平成の大修理」ともいえる社殿等の塗り替え工事の竣工。平成22年には社殿が静岡県では初めて国宝に指定されましたが、前任の松浦國男宮司から託された国宝指定に至るまでの尽力。平成27年にはご鎮座四百年大祭を含めた徳川家康公顕彰400年記念事業の完遂。宮崎県宮崎市・広島県福山市・福岡県福岡市など各地における特別展の開催など、社頭の隆昌と環境整備並びに文化財の保存と活用の事業を見事に整えられてこられましたご功績は誠に大なるものがあります。
今後は、これらの各種事業をしっかりと継承しながらも時代に応じ求められる神社のあり方を追い求めてまいりたいと存じます。
また、祭祀の厳修とご神徳の発揚、さらに先人が苦労して守り伝えてきた数多くの文化財の維持と、地域社会の安寧と活性化にしっかりと対応してまいる所存であります。皆様方には引き続きあたたかいご支援・ご協力、ご指導ご鞭撻を賜ります様お願い申し上げます。
徳川御宗家におかれましては、本年1月1日付にて18代德川恒孝様より19代德川家広様に御当主が交代されました。大変おめでたいことと存じます。心よりお慶び申し上げます。と共にご宗家の益々のご繁栄をお祈り申し上げます。特に18代恒孝様には永きにわたり御奉仕賜りましたこと厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。
今年のNHK大河ドラマは「嵐」のメンバー松本潤さん主演の「どうする家康」です。久能山東照宮の鎮座する静岡市は、徳川家康公が少年の人質時代と晩年の大御所時代の二十余年を過ごされた地であり、実質的に家康公のふるさとと申しても過言ではありません。大河ドラマを通じて、日本の国の平和と国民の安寧を願われ、久能山に神として祀られた家康公の偉大さとご神威を多くの人に認識していただきたいと存じます。
コロナ禍がいまだ収まったとは言い切れない現状であります。御祭神が思い描かれた平和な生活、心豊かな生活が送られる日が、一日でも早く到来することを久能の山よりお祈り申し上げております。
久能山東照宮 宮司 姫 岡 恭 彦
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